皇帝の胃袋を掴んだら、寵妃に指名されました~後宮薬膳料理伝~
それから豚肉を細かく刻んで味噌と黒砂糖で煮て、別に茹でたじゃがいもとあえて、片栗粉でとじたそぼろ煮を作る。
最後に水毒に効くさやえんどうを彩りよく添えた。
そして精神の安定をもたらす鶏卵をふわふわに焼いて一旦取り出したあと、大蒜を香ばしく炒めた油で、腎の働きを高めたり体を温めるにらと枸杞の実を手早く炒める。
そのあと卵を戻して塩と砂糖で味を調えて一品。
あとはまた烏龍茶を淹れるだけ。
先にお茶を持ち、劉伶さまの房を尋ねると、すぐに玄峰さんが扉を開けてくれた。
そして料理を運ぶために厨房に向かう。
「麗華、もうできたの?」
「はい。お昼がおいしくなかったと博文さんにお聞きしたので」
「そうそう、まずくて」
劉伶さまは眉根を寄せ、大げさに肩をすくめてみせる。
その行為で空気が和んだが、扉が開いたとき張り詰めたような空気を感じたのは勘繰りすぎだろうか。
お茶を淹れていると、博文さんも料理を取りに向かった。