皇帝の胃袋を掴んだら、寵妃に指名されました~後宮薬膳料理伝~
他には花椒を効かせた辛い麻婆豆腐が大好物。
玄峰さんは牛肉と野菜を一緒に炒めて牡蠣油で味付けした青椒肉絲を好む。
まあ、肉を出せば大体笑顔なんだけど。
博文さんは海老が好きで、すり身を団子にして羹にするとあっという間に食べてしまう。
私は三人の穏やかな表情を見ているだけで、幸福な気持ちになれた。
しかし、秋の米の収穫の時期を迎えると、村の様子が激変した。
現皇帝、香呂帝が、贅沢な暮らしを維持し、後宮をさらに大規模にするために、地方の国民にとんでもない税を吹っかけてきたのだ。
それは、野菜を売って細々と暮らしている人たちにはとても払えないもので、村の中では裕福なほうの超さんですら「こんなことなら野菜や米を売りに行かないほうがましだ」とこぼすほど。
売っても売ってもむしり取られて、たまの贅沢と購入していた肉や魚は買えやしない。
このままでは生活が困窮していく。