皇帝の胃袋を掴んだら、寵妃に指名されました~後宮薬膳料理伝~

劉伶さまは、すべて毒を排出できたのか、はたまた安眠を確保できたからなのか、むくみも取れ端正な顔立ちが一層引き締まっている。

舌の歯痕もすっかりなくなった。


実はひと月ほど前。
体調を崩すことが多かった超さんのおじいさんが再び臥せり、その看病のために奔走した。

そのとき、おじいさんの薬膳料理を作るための高麗人参をはじめ、高価で手に入りにくい鴨肉などを、劉伶さまが「麗華を育ててくれた人だから」と市場で手に入れ届けてくれたこともあった。

そのおかげかおじいさんは全快し、超さん一家も劉伶さまたちに感謝している。

そんな彼らと私の関係はより一層深まり、私も離宮に行くのが楽しくてたまらない。


劉伶さまの体調がすっかり回復してからは、陳皮ゆり根酒などは続けているものの、特に薬効を気にせずにたくさんの料理を振る舞ってきた。

劉伶さまは様々な食材を一緒に炊き込んだ炊き込みご飯や粥が好きで、特に鶏の湯を使って作ると目を大きくして「うまい」を連発する。
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