きらきらと準備室
*
「せんせー、今日、双子座の恋愛運、一位らしいですよ」
「そうか」
「何かいいことありましたか?」
「いや、別に」
理科準備室、段ボール箱の山、白衣で無愛想な先生。
いつもの光景だ。
私は今日も、誰にも言えない片想いをしている。
「じゃあ、これからあるかもしれないですね」
「さあな」
会話は続かない。
せっかく今日は、星座占いが話すきっかけになる!って喜んでたのに。
…やっぱり、ここにいるの、迷惑かなぁ。
「先生、」
――すきです。
「自習、進みません」