お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
翌日の夕方。私はお決まりの段ボールをとりにフロアの端にある資材置き場へ向かった。
今日は珍しくパソコンチェアを押していない。雉名さんに頼むことを前提で、あらかじめ連絡を済ませておいたのだ。
私が一足先に辿り着いて、お目当ての段ボールが詰まれたラックの前で待っていると、通路の奥から彼が気だるく歩いてきた。
「よう。素直に頼む気になったか」
「はい。わざわざ呼び出してすみません。アレ、お願いします」
「男ができると変わるもんだなー」
冷やかしを交じらせながら雉名さんは段ボールへと手を伸ばす。
「そういう雉名さんは、彼女はいらっしゃらないんですか?」
「いない」
「へぇ……」
今だ、この流れ! 上村さんから頼まれた質問をするには、今しかないよね。
大きく息を吸い込んで気合いを入れると、意を決して尋ねてみた。
「……雉名さんって、おいくつくらいの女性が好みですか」
段ボールをひょいと軽く持ち上げた彼は、胡乱気な眼差しで私を睨んだ。
今日は珍しくパソコンチェアを押していない。雉名さんに頼むことを前提で、あらかじめ連絡を済ませておいたのだ。
私が一足先に辿り着いて、お目当ての段ボールが詰まれたラックの前で待っていると、通路の奥から彼が気だるく歩いてきた。
「よう。素直に頼む気になったか」
「はい。わざわざ呼び出してすみません。アレ、お願いします」
「男ができると変わるもんだなー」
冷やかしを交じらせながら雉名さんは段ボールへと手を伸ばす。
「そういう雉名さんは、彼女はいらっしゃらないんですか?」
「いない」
「へぇ……」
今だ、この流れ! 上村さんから頼まれた質問をするには、今しかないよね。
大きく息を吸い込んで気合いを入れると、意を決して尋ねてみた。
「……雉名さんって、おいくつくらいの女性が好みですか」
段ボールをひょいと軽く持ち上げた彼は、胡乱気な眼差しで私を睨んだ。