迷惑なんて思ってないよ
どういう生活を送ってきたら怖い物が無いくらい積極的になれるんだよ。俺は慶太郎ほど積極的じゃないんだ。嫌われたくないんだから放っておいてくれよ。

「好きなら告白しろー!」

「時と場合ってのがあるだろ!晴人くんとはぐれて不安がっている柏崎さんに好きだと言ったって場違いも良い所だ!ていうか見てるなら手伝えよ!」

「今日は俺の当番じゃねーもーん」

柏崎さんと晴人くんが帰ってから俺と慶太郎はずっと口喧嘩をしていた。晩ご飯を作っている時も変わらなかった。俺が台所に立って、慶太郎が出入り口の所で椅子に座ってお菓子を食べている。俺が当番の時はいつもこうだ。
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