迷惑なんて思ってないよ
いや、まさか。どうせ嘘なんだろう。

「学校はどうしたんだよ?」

「サボりました!」

「・・・、分かったよ。乗れ」

革の靴を履いて長時間歩いたから靴擦れでも起こしていたのだろう。俺と会話していた短い時間で何回も履き直していた。会った時に履いていた靴下も脱いでるし、足首の後ろに痛々しい傷もある。ちゃんと見てやれば良かった。
年下相手に大人気ない事をしたと反省しながら、俺は彼女に背を向けてしゃがんだ。気付くのが遅くなって嘘だと疑ってしまった謝罪のつもりだった。でも、昔一緒に遊んだと言えど初対面のような物で彼女は大丈夫だと遠慮していた。
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