ラブマジック[完]
パッと腕から手が離れ。
「ジュースでも飲む?」
「うん、あ!でも、私財布教室だ!」
「いいよ!俺の奢り!」
「いやいや!悪いし!」
「いいから!」
なんか、すいません…………。
ミルクティーを立花くんに奢ってもらって一息。
「あのさ、立花くん」
「ん?」
「私なら大丈夫だよ?」
バッと私の方を向く立花くん。
気づいてないと思った?
ちゃんと気がついてるよ?
「気効かせてくれたんでしょ?あれ以上、聞かせないために」
「………うん。だって聞きたくないだろ?いくら元カレでもあーいう話はさ!」