天然お嬢様の恋はどこまでもマイペース
マスターの言う通り、ホテルも民宿もかなり空室があった。
そんな中、私が選んだのは小さなリゾートホテル。

料金もお手頃だったため1週間分の宿泊代を現金で前払いし、近くのコンビニで食料を買い込んで部屋にこもった。

大きな窓ごしに海を見て過ごす。
特に夕方は海に沈む夕日がとってもきれい。

昔、夏になると毎年家族で出かけていた別荘。
お兄ちゃんと虫取りや海水浴をして真っ黒になっていた。
あの頃が1番幸せだったのかもしれない。

ピコン。

ピコン。
こうしている間にも携帯は鳴り続けた。
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