天然お嬢様の恋はどこまでもマイペース
「気に入ってるんじゃないのか?」
すでに何度か会っているのを知っていて、核心を突いてくる。

気に入ってるねえ。
どうなんだろう。

「嫌いなら、お前だって会わないだろ」
「まあな」

確かに、嫌いではない。
かわいいし、性格もいい。
とてもいい子だ。
でもなあ・・・

「泰介、お前はその子を見てどう思うんだ?」
俺は・・・
「やることが規格外で、見ていて面白い」
「はあ?」
聞き返す一颯の声。

そうだよな。お見合い相手の女性を表現する言葉じゃないと俺も思う。
< 28 / 186 >

この作品をシェア

pagetop