ヴァンパイア†KISS





その運命の瞬間。



彼は、確かに、笑っていた。





「カレン、待っていたよ。君の笑顔を見たかった」





初めて見たカルロの笑顔は、



純白をまとった天使のように。



「ここからは、私が話します。100年前のエマ様とウルフ様の物語をね――」





――――美しく、澄んでいた…………。





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