ヴァンパイア†KISS
「デュオ……」

デュオと一つになった喜びで高鳴る胸をそっと押さえる。

「デュオ、わたし、夢が叶ったよ。4月の雪が叶えてくれた奇跡」

デュオがわたしを抱きしめ上から覗き込む。

「奇跡か…。それでは、私がもう一度奇跡を起こそう」

「奇跡を…?」

「『ヴァンパイア・キス』でお前にキスをする。カレンは、ヴァンパイアの王妃になるんだ」

「デュオ……そんなこと……ん…!」

デュオに塞がれた唇が、激しいエクスタシーに震える。

わたしは最高のヴァンパイア・キスを受けながら、夜空の月を見上げる。

デュオの美しい銀髪に手をうずめ、彼の甘い果実を受け入れる。

デュオ………あなたのヴァンパイア・キスこそが、きっと奇跡だ。

初めてあなたにキスをされたあの日から、

――――わたしはあなたの虜なのだから……。




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