ヴァンパイア†KISS
「サラ、悪いけどサラと付き合った人となんてキスできないよ…」

サラは「あら?」ってな感じの意外そうな表情を見せると、

「キスのテクニックがわかってる人のほうが安心だと思ったんだけどなぁ…。下手なキスされるとそれこそ一生後遺症が残るわよ!」

「そ、そんな大げさな!!」

「まぁ、昨日カレンに悪さした男が見つかれば一番なんだけどねぇ」

そ、それは困ります……。

独り言のようにぼそっと喉の奥でつぶやいたわたしには気づかなかったサラは、ポンっと手を叩くと嬉しそうに微笑んだ。

「そうだ!探せばいいんじゃない!」

またしてもハートマーク全開なキラキラな瞳で思い付きを披露したサラの後ろに悪魔の尻尾を見い出したわたしは憂鬱たっぷりのため息をついた。

「はぁ……」

あ、頭痛い……。






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