運命の恋~もしもあの時・・~
「さぁ、着いたよ!だから今日は美味しいものを沢山食べて。海を見ながら食べれるよ。天気が良いからテンション上がるでしょ。」

こちらを見て優しく微笑む稗田さんを見て胸が高鳴る。
本当に素敵な人だ。
この人の恋人になる人は幸せだろうなぁ。

「香織ちゃん?さぁ、入ろう。」

つい見つめすぎてしまった…
稗田さんはさらっと私の手を取り手を引いて中に入って行く。
いきなりのことでびっくりして何も言えず照れてるのを隠すために俯いて歩いた。

中に入ると海沿いが一面ガラス張りで見渡せるようになっていた。
店員さんに案内されて行くと海に向かってカウンター席のようになっていて稗田さんと並んで座った。
肩が今にも触れそうなこの距離に緊張する。

「フフッ照れてる香織ちゃんも可愛いよ。」

きっと私が照れるのが面白くてからかわれてるんだ!
どう反応していいかわからずに海を眺める。

「う、海を見ながら食べるなんて初めてです。」

稗田さんはこんなオシャレなお店を沢山知ってそう。
旦那だってあの子とオシャレなお店に行ってたって言ってたなぁ。
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