運命の恋~もしもあの時・・~
「オススメのランチコースを頼んでるんだけどいいかな?魚介類は何でも食べれる?」

もしかして予約してくれてたのかな?
まだ店員さん何も聞きに来てないのに。

「私は何でも食べられます。頼んでいてくれたんですね。」

「この席に座って食べたかったからね~!平日でも結構埋まるんだよ。今の時間は少し早いから少ないけどすぐに多くなるよ。」

確かにこんなに素敵なお店なら人気がありそう。
話をしていると程よいタイミングで料理が順に運ばれてくる。
鯛のカルパッチョ、スズキのムニエル、エビのクリームスープ等々、オシャレすぎて名前の覚えきれないものが少しずつ何種類もあった。

「ついつい一品ずつが少量だからパクパク食べちゃいますね!でももう入らないくらいお腹パンパンです。」

食後のコーヒーを飲みながらのんびり海を眺める。
いつの間にか肩が触れるくらいの距離にもなれて目が合うと顔の距離も近いのに気にせずしゃべり続けてしまっていた。

気がつくと稗田さんの言った通り、周りにお客さんが増えていてほとんど海沿いの席は満席状態だった。
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