運命の恋~もしもあの時・・~
「そうなんですか。意外でした。大輔さんからは想像できないです…でも私も……実は私も良くしてくれる男性に惹かれてるんです。その方優しくて、つい私が旦那のことを話したばかりに気にかけてくれるんですよ。それに甘えて…」

「フフッ、当たり前よ。付け入る隙を作ったのも浮気のせいじゃない。でも厳しい事を言うと子どもの事も考えて。きちんとけじめはつけるべきよ。その方とお付き合いするならまず離婚してからにしないと。」

離婚…
私に今の生活を捨てる勇気があるのか…
離婚しても稗田さんとお付き合いするなんてことは有り得ないだろうけど…

「はい。もういろんな人を巻き込んで迷惑をかけてしまったのでこれからはその方たちを裏切ってしまうことだけはしないようにします。」

「頑張ってとは言わないけれどゆっくりでいいから親として人として間違わないようにね。あなたには有希さんという素晴らしい友達がいるんだから思う存分甘えて頼りなさいね。」

私ってこんなに泣き虫だったかなってくらい泣いてばっかりだ。
しばらく涙が止まらなかった。
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