運命の恋~もしもあの時・・~
お店に着くと夏川くんが既に席を取っておいてくれた。
良く見ると稗田さんの言った通り夏川くんは痩せてた。
こちらに気づくといつもの笑顔でこちらに手を振っている。
私と会うのも正直複雑な心境なのかもしれないなぁ。

「夏川くんお帰りなさい!」

「ただいま、香織さん!会いたかったよ~!」

そう言いながら腕を引かれて夏川くんの隣に座らされた。
そして私の腕にしがみつくと肩に頭を乗せてにこにこしてる。
これは甘えられてるのかな?からかわれてるのかな?
とりあえず頭をよしよし撫でてみた。

「無事に帰ってこれて良かった。毎回少し心配しちゃう。私は日本ほど安心なところはないと思ってるから!」

すると頭を上げてこちらをみながら
「そういえば海外は嫌いでしたね、フフッ」
って笑われた。

そんな私たちのやりとりを見てた稗田さんは驚くほどの真顔だ。

「ねぇ、香織ちゃんって俺と真剣にお付き合いを始めたんじゃなかったっけ?取り持ったのは夏川だよね?」
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