運命の恋~もしもあの時・・~
早めに着いたつもりがもう既に有希はカフェにいた。

「おまたせ、早かったね。」

「かおりぃ~!あなた大丈夫?目の下のクマがすごいけど?」

私の顔を見るや心配そうにこちらを伺っている。
私は有希の向かいに座る。

「ハハハッ、実は大丈夫じゃないのよ…。昨日娘いないから話し合うつもりが冷静になれなくて…。」

「当たり前よ!この前のお店でいい?あそこが人の目気にせずゆっくりできるから!」

そう言ってまた駅の近くの〈みやこ〉にきた。
朝の電話で田邉さん来たがってたけど…会いませんように。
今は有希にも話してないし出来れば会いたくない。

何となく田邉さんの言葉を思い出し唐揚げ御膳を頼んでみた。
そして昨日のことを有希に話した。
「はぁ、そっか…。そりゃ菊池さんも優しくなるよ。それで一晩たって香織はどうしたいとか思ってるの?」

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