潔癖症な彼の素顔




***






「よし!あずと同じチーム!」




「良かった…」

雪ちゃんと同じチームだと安心。


「頑張ろっ!」



「うん」



きっと役には立てないと思うけど…。




頑張ろっ。





ピピーッ!!






始まった…っ。







シュッ



「よし!」




さ、さすが雪ちゃん。始まってそうそうシュート決めちゃった。



「雪ちゃん凄い!」

「ありがと!」



そして試合はどんどん進んだ。









わわわっ!私にボールが回ってきたっっ!




ど、どどうしようっ!





「…っ」



「あず!パス!して!」



雪ちゃん…!





「はいっっ!」





私は雪ちゃんめがけてボールを投げた。

いや、パスした…。





「ナイスパスだよ!」





シュッ






見事に決める雪ちゃん。








「この調子で頑張ろう!」




「うん!」





後、1分…。






後30秒…。







「はぁはぁっ…」




私は、体力の限界…っ。





そして、またボールが回ってきた。



「あず!」




雪ちゃんからパスしてとの合図。




よし!最後の力を振り絞ってパスしようとした。






ガッッ






ドドォン!






「っつ!」




私は思いっきり転んでしたった。




「あず!大丈夫!?」





雪ちゃんが直ぐに駆け寄ってくれた。





「…大丈夫」





ピピーッ!






そして、試合が終わった。






「梓ちゃんごめんね?」



「え?」


私に駆け寄ってきて謝ってきたのは、中川さんと言うクラスメイトだった。


「私の足に引っかかって転んじゃったみたいだから…」



「あ、そういう事ね!」

雪ちゃんが納得した、



「大丈夫だよ、怪我もしてないし気にしないで!」


「仕方がないね」




中山さんの足に引っかかって転んじゃったのか。


「中山さんこそ大丈夫?怪我してない?」



「私は大丈夫だよ」


「2人とも怪我なくて良かったね!」




「うん」



中山さんが怪我してなくて良かった…。















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