先生、私のこと好きでしょ?

煌の不機嫌な日曜日*煌side*

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許さない。

大切な大好きな君を悪魔に奪われた。

絶対に渡さないよゆあ。。

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ひらり、と落ちたそれは
床に落ちた。





月曜日から、ついに始まる合宿。





ゆあに近づける最大のチャンス。
悪魔が同行。

分かってる。
あんなのでも、先生。

ゆあが悪魔と付き合ってることは、俺しか知らないはず。


沙月や優はそのうち知るであろう。


不思議だ。
ここまで人を憎んだことはない。



人はここまで、堕ちれると知ってしまった。

身をもって知ってしまった。


日曜日は、たった1日の貴重な休み。
本来ならゆあの家に遊びに行ったりしていた。


だけど、きっと君はいない。


きっと悪魔のそばに居る。

だから、どうせスマホにはなんのアクションも起こらない。
だから、スマホをベッドに放った。


休みに電話くる仲間はいない。


優には最近彼女出来たし、多分連絡はない。



机にある写真立て。



ゆあと、2人で写った写真。

小学校の卒業旅行で、君と2人でアイス片手に写真を撮った。



この時ーー少し、俺は照れていた。



俺が初めて意識した瞬間。
きっと君はこの気持ちを知らない。



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