Love EaterⅡ

最初から六花本人が断言していたのだ。

自分自身の話題には自信がないと。

六花自身が自分の生い立ちに詳しくない事はソルトも重々承知での問いかけであったのだ。

だから、六花が今更話をはぐらかすなんて事は思っていないけれど、

「そんなとこから不明なのか」

「寧ろ、ソルトに突っ込まれるまで気にもした事なかったよ。でも本当だあね。なんで【僕】呼びだろ?」

「って事は誰かが言ってるのを聞きかじってってわけじゃないんだな」

「うーん、多分?」

「多分?」

「多分。だって僕記憶する限りじゃソルトが初めての人間との遭遇だったんじゃないかなぁ」

「…………はっ?」

「んん~、でも違うのかな?ソルトと会った時には人間がどういう姿形かとか男女の性があるとかそんな認識とかはあったし。……でもなあ、直に目の当たりにしたのはやっぱりソルトが初めてだったような…」

「聞けば聞く程謎が深まる女だなお前は 」

こうして付き合ったわけだし。と、これをきっかけに今まで謎であった部分も深く切り込んで六花という存在を理解しようと思っただけであったのに。

深く切り込むほどに自分同様六花が自身に首を傾げて見せてくる流れにはついついソルトも溜め息を漏らしてしまう。

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