劣等生とHSP〜「敏感」なのも個性です!〜
病気と不安
HSPとうまく付き合いながら、五月も終わりに近づいていました。五月の終わりの金曜日は、学校が休みです。私は、莉亜ちゃんともう一人の友達とカラオケに行く予定でした。

「お母さん、頭痛い……」

私は三日、四日ほど前から頭痛が続いていました。倦怠感や筋肉痛もありましたが、学校を休むわけにはいきません。進路に響くからです。

特にその日は、実習がある日でした。今日は入浴介助をすると聞いていたので、なおさら休めません。

「明日、病院に行こうか」

そんな話をして、家を出ました。

実習中も頭痛は起こり、やがて寒気が体を襲いました。本来なら、体調が悪くなったのなら誰かに言わなければなりません。しかし、実習を休んだり途中で帰ったりすれば、振り替えとしてまた後日実習に行かなければならないのです。それがどうしても嫌でした。

「……絶対、熱あるかも」

友達にそんなことを言ったと思います。

体調が良くないまま入浴介助を行いました。浴室と脱衣所の温度差でますます寒気が走り、なんとか頑張って実習を終えました。
< 9 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop