Summer -未成年-
「安心しろジジイ。だからと言って俺達はまだ自殺だとも断定してない。」
「・・どういうことじゃ?」
「あ、ちょっと待った。
・・・ヒデさん。」
『はい。』
「さっき言いかけた事って、
“献花”の事ですか?」
『・・やはり君は優秀な刑事ですね。』
「小僧、なんじゃ献花って?」
「丸井が自殺したっていう話は、ナカサキ総合高校には伝わってるんだろ?」
「儂が毎日のように聞き込みしとるから嫌でも伝わっとる。」
「今は夏休みかもしれないけど、
部活とか補習とか、
生徒が全く登校していないわけじゃない。
少なかろうが生徒にも丸井の死は伝わってると考えていいんだろ?」
「あぁ。」
「先生が死んだっていうのに、
その死に場所となったここには何も無い。
その死を悼む人がいるなら、
この大木の下に花束の一つとか、
丸井が好きだった物とかが置かれていても不思議じゃないのに。」
「・・・・・・・・・。」
「自殺だろうが他殺だろうが、
丸井シゲルという人物をもう少し調べてみる価値はあるんじゃない?」
「おどれ・・ホントに広報部のもんか?」
「昔1課にいたって言っただろ。」
「・・・・。」
「それで?
今日までの聞き込みから分かった事は?」