虹色シンデレラ
その後は、バイトや大学の話しで笑わせてくれた祐介くん。
私も段々いい気分になって、また箸が進み出した。


「ごちそうさま」
「クライミングで消費した分の3倍は食ったな」
「うん、美味しかった」
「じゃあ、行こうか?」
と祐介くんが席を立とうとしたところで、私は財布を取り出した。

「いいよ」
「でも・・・」

さすがにここは高そう。
ご馳走になるわけにはいかない。

「いいから。こう見えても俺、小遣いに苦労してないんだ」
意外な一言に、黙るしかなくなった。
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