虹色シンデレラ
「当事者であるお前には隠しておくべきではないと思って話すんだ。何度も言うが、お前はなにも気にしなくて良い。これは高宮家が望んでやっていることだ」
ポカンと口を開けて、父さんを見てしまった。

意味が分からない。
何の見返りもなく施しをする人はいない。
高宮家だって、

「それだけ先代はばあさんのことを愛していたんだ」

父さんの口から『愛』なんて言葉を聞いて、ゲッと思った。
でも、父さんも曾おばあちゃんもみんな若い頃はあったのよね。

「虹子、お前の名前は誰がつけたか知っているか?」

名前?

「誰なの?」
「それはな」
ベットに腰掛ける私の前に座った父さんが話し出した。
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