虹色シンデレラ
「ようこそ、虹子さんいらっしゃい」
部屋に入ると年配の女性に声をかけられた。

この人は、確か高宮家の大奥様。

「どうぞお掛けになって」
今度は少し若い女性。

この人知ってる。
女優の高宮百合子。
そうか、高宮家の奥様だった。
って事は、私のお相手のお母様?
嘘だー、とても大学生の息子がいるようには見えない。

あまりのことに動けずにいる私。

「どうかしたの?」
大奥様に声をかけられた。

「いえ、大丈夫です」

何とかソファーに腰を下ろす。
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