帰ってきた、生んで終わりじゃねーのよ
Tには四歳から習っている楽器がありました

元々、夫と義妹が習っていた事もありその楽器が家にあったから、という理由と
『幼児期に両手を使う楽器を習わせると脳の発達に良い』
『三上はそれをやらずに来た為、ピアニカはおろかリコーダーすらまともに吹けない楽器音痴だった為に苦労した』
という理由で

その楽器を夫が幼児の頃から個人レッスンで習っていた先生に習いに行かせるという庶民の分際でセレブのような状態でお稽古させていたのですが

毎度毎度、家での練習を嫌がる度に
「そんなに嫌がるなら辞めてしまえ」
「やだあー続けるぅー」
という繰り返しで5年生の中盤まで来ましたがここで問題が起きます

庶民塾での模試や土曜日講習

お稽古の日は土曜日に限定されており、どう考えてもバッティングは不可避

更にお稽古代も塾の月謝と合わせてじわじわと家計を締め上げて来ます
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