貧乏姫でもいいですか?(+おまけ)
「そもそも警備が甘すぎるからこんなことになるんだっ。検非違使の怠慢だぞ!」

あまりの剣幕に、頭中将は口をポカンと開けて唖然とする。
「おいおい、落ち着け。どうした?」

源李悠と蒼絃はクツクツと可笑しそうに笑っている。

「お前はいつもあの子の文句ばかり言っていただろうに」
と言うや否や、キッと睨まれて、頭中将は肩をすくめる。

「それとこれとは話が違う!」

「彼女にも他の被害者の女官にも可哀そうなことをした。もっと早く気付くべきだった。警備の不行き届きは、反省しなければいけないな。これについては早急に再度検討しよう」
源李悠が神妙にそう語り、

「とりあえず、女官の楽しそうな笑い声も聞こえるようになったし、めでたしめでたしだ」と続けて、その話を終わらせた。
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