いつわりツインズ【短編】


胸元まで切った髪が、抱きしめられた衝動で揺れた。

「紗帆ちゃん、ごめん、ごめん…。

私も、紗帆ちゃんと、ママのオムライスたべたい…。」


ポロっと私の目から涙がこぼれたのと、肩口がじんわり濡れたのはほぼ同時で。


やっぱり双子だねって、顔を見合わせて笑った。

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