。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「ーーーーねえ、あげはちゃん。
アザ見せて。ーーーー最近、めまいと鼻血ない?」



舞ちゃんーーーー?
お願い、違和感消してよ。



「めまいと、鼻血、あるよ。
夏バテかな。。「いつから?それ、いつから?」




ねえーーーー舞ちゃん。









怖いーーーー。

















「えっと、半年前からっ」
















半年前ーー?



ずっとそばに居たのに、気づかなかった。





「ーーーー半年前から、なんでっ。
言わなかったの?
もしかしたらそれーーーーっ」








舞ちゃんーーーーやめてよ。







気付きたくない。。






もしかしてーーーーあげはって。




「ーーーー明後日、病院行こう。
まだ、間に合うかも知れない」


まだ、間に合うーーーー?







「ゆっくり、休んで。
大丈夫、大丈夫だよ、あげはちゃんっ」


違和感は、やっぱり消えない。



戻って来た舞ちゃんは、険しい顔をして口を開いた。










「ーーーーあげはちゃんは、白血病かも知れない」










白血病ーーーー?




不安の渦は、薄くなってはくれない。


濃くなるだけで、消えやしない。

< 139 / 334 >

この作品をシェア

pagetop