。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
朝食は、和食派。
あっさりさっぱりに食べられる様に工夫したメニューがずらりと並んだ。


「いやー、関心するよ。
白と結婚したいよ俺」


朝から不愉快。

黒の発言に、半ば無視するようにあげはを見た。


あげはが玉子焼きをパクリとして、箸を止めた。

様子がおかしい。

「どうしたあげは。
まずいか?」


箸が進まない。。



「違うんだけどね、

最近、ご飯が美味しくなくて。
味が、分からないって言うか。
ごめんね。
玉子焼きだけで、いい。
ありがとう、白っ」


やっぱり可笑しい。


箸を持つ手は、グラスを掴んだ。

透明なグラスの中身は、ただの水だ。




「ーーなあ、あげは。

具合悪かったら、ちゃんと言えな?
出なきゃ助けてあげられない。

いつだって、呼んで。
助けてやるからっ。
一番に、助けてやるからなっ」





なあーーーー。


あげは。




消えるなよーーーー。


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