。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「いつだって、誰が現れても関係ない。
だって、俺、舞ちゃん信じてるからっ!」


いつだって、ヤキモチ妬きでーー
若かった頃からは、想像できないぐらい大人びた黒に、俺は何も言えなかった。


「うん、信じて。

私、黒くん以外ありえないから」


それはーー"信頼"。


"信頼"ーーーー。


何が、あっても"大丈夫"って言う強い"絆"。



「ーー黒さん、これジュース二人でお願いします。俺は海に行きます!」

居たたまれなくなった明石は、逃げる様に背中を向けた。





「明石!!
気をつけてな!!」





その背中に投げかけたのは、紛れもなく黒で。



柔らかい笑みを明石に、向けた黒は笑っていた。



「ーー俺、兄貴好きっす!!
一生ついていきます!」


そして明石も、笑ったんだ。

吹っ切れた様な柔らかい笑顔。



兄貴を少し、見直した瞬間だった。




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