。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
なんであんな顔できるの?
あんな余裕顔。

いつも、ヤキモチ妬きの黒からは、想像出来ない。

俺はいつだって、あげはと龍にヤキモチ妬いてる。

龍がダメだから。

どうしょうもないバカだから。


いつも、イライラする。


二人は自販機の前、年の差はあるけど明石は体格いいし、お似合いって言えばお似合い。


だからどうしても、黒が心配。


貝殻拾ってる場合じゃねーよ。

なんて、思ってたら黒が立ち上がった。

まっすぐ自販機に向かう黒。


手には何かを、握っていた。




「心配すんな、白。
あれで、黒は意外に大人だぞ?
見てみなよあれ!」

そう、レイが、笑った先。

ん?










「舞ちゃん、出来たよ!
これあげる!」






貝殻で、出来たブレスレット。



左手の腕に付けてくる黒。



いきなりのことに、びっくりしている二人。



「可愛いっ、コレ」


舞ちゃん、瞳がキラキラしている。


空に左手を翳した。

その手を黒が掴んだ。





「約束。


左手の薬指は空けといて。


そこは、俺のだからっ」


そう柔らかく笑った黒は、舞ちゃんに笑った。



そして、少しだけーー明石を睨んだのがわかった。


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