。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
君が差し出した手を掴んだ。


ーー暖かい。

それは、君が生きている証ーー













君の手を




もう二度と離さない。









約束だ、あげは。










いつか








「何してんの?

白行くよ!!早くっ!!」


君が俺の手を掴んだ。






いつかの未来ーー。





「あげは、いつかの未来、永遠をあげはに誓うよ」



きょとん、としたあげはの手の甲にキスをした。





「ーーーー白っ」


ほら、すぐ赤くなる。

可愛いあげは。


「いつかの約束なっ」
そう、いつかの約束。




君と歩む最高の日々のーーーー




幕開けに過ぎない。














ーーーーーーーーーー
「すいません、遅くなりました」


ガラリ、と開けたドア。

驚いた顔の生徒達がいた。



「え、まじ?あれってーー」


あ、ほらすぐ気づいた。



「あ、先生。
彼らも、執事カフェいいでしょうか?」


あげはの勇気に乾杯。

そりゃ他校オッケーなら、まず問題はない筈。


ただしーーー。




「もしかしてあげはちゃんって、我龍の姫?」




元我龍の姫だ。



「今は、我龍交代したからな。
なあ、ツヨシ」


シュウが、ツヨシの背中を押した。


「あ、シュウさん」
ツヨシの少し戸惑う声が聞こえた。


そりゃそうだ。

とっくに暴走族を引退していい年齢だ。
仲間の暴走を止める役割を果たすのは、ツヨシみたいな冷静な奴。

だからかな。

誰よりも、慕われる。


「あげはちゃんの家族として、保護者として手伝いに来ました」





新たなる日々の始まりーーー。












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