。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
ーーーーーーーー
「まあまあ、ホント、可愛かったぞ。
あの龍の猫耳カチューシャ。
最高ったらない!」いるから、シュウ。
気付けーーーー。


「ーーーー般若に、猫耳とか、楽しすぎてやばかったよ!」


後ろーーー。
後ろにいるから。

嫌に楽しげな、シュウに同調する様に
真後ろに感じる龍の気配に気付いてるかさえわからない。













「シュウくんの後ろやばいよ?」





嫌に冷静なあげちゃんの声が聞こえて、冷静に振り向いたシュウがいた。

固まるシュウ。



「あ、龍くんじゃないの。
どしたの?龍くん、怖い顔してっ」


あ、般若登場。

最悪な事態。

雷が落ちそうな予感。




「龍くん、そこのハサミとってくれない?」



合図かの様に、あげちゃんの声が聞こえて。


「は?
俺が、なんで?
今それどころじゃないんだけど「取りなよ」


威圧感。

異様なまでの威圧感。

「ーーはい、どうぞっ」


何、今の間は。。

龍ですら、従うあげちゃんって凄くない?




「ふぅ、助かりました。
ありがとう、あげちゃんっ、ん?
何?そんな見つめてっ」


安堵のため息を付いたのは、シュウ。
感謝した穏やかな瞳は、あげちゃんを見つめた。



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