。。折れた羽根、虹の架け橋。。②

黒あげはちゃんの正体*あげはside*

「社長、新しい代役の子が、まだーーーー「大丈夫、適材がいるから、ねっ、あげはちゃん?」

今ニヤリ、と笑わなかった?
つーか、あげちゃんって今なんて呼ばれてた?

「社長、彼女がですか?
可愛いーーーーイメージにピッタリだわあなた!! メイクルームへ!」


ビシッと、スーツを決めた団子頭にメガネ。
たぶん秘書当たりだわ。

「ーーーーこの子、あげはちゃん。
可愛くしてあげてね!」



ぽん、と置かれた手に叫びそうになったあたし。
必死な自分。



だってきっとあげちゃんはーーーー


この会社の社長さんだ。


キラキラ輝いた笑顔のあげちゃんに

あたしは、カッコいいと感じた。


嘘偽りはない。

ただほんとにかっこよかったんだ。


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