。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
案内されたメイクルーム。
見た事のないメーカーばかりに、目をキラキラさせたあたし。
だってまさに、プロ仕様のメイク道具なんだもん。
いつも一緒のみんなは、メイクルームから追い出され隣の控え室。
「ねぇ、あげちゃん。
あげちゃんって社長さんなの?」
隣にいるあげちゃんは、当たり前のように椅子に座り、メイクをされてゆく。
普段のギャルメイクが、剥がれてくーー。
金髪の長い髪は、パサリ、と床に投げ出された。
??
髪が落ちた?
いや、違う。
長い髪が顕になるーーーー
オーロラに輝く髪に息を呑んだ。
「うん、一応作った。
これがあたしの本物の色だよ。
有名になって、両親を見返すためさ。
あたしを捨てて、施設行きにした奴らに、復讐をしたかったーーー」
決意に満ち溢れたその瞳に何も言えなかった。
施設ーー?
復讐ーー?
あたしの最初の目的は、復讐から始まった。
だけど途中気づいた思いは、復讐なんて無意味だと思い知った。
女のあたしには、無理で。
「そんな悲しいこと言わないで。
現実とは違うかも、知れないんだよ」
恨んでいた奴が、
ほんとは、優しいことを知った。
知らなかった現実に、驚きと和解は同時に来た。
あの頃に似すぎてーーー
言わずには居られなかった。
見た事のないメーカーばかりに、目をキラキラさせたあたし。
だってまさに、プロ仕様のメイク道具なんだもん。
いつも一緒のみんなは、メイクルームから追い出され隣の控え室。
「ねぇ、あげちゃん。
あげちゃんって社長さんなの?」
隣にいるあげちゃんは、当たり前のように椅子に座り、メイクをされてゆく。
普段のギャルメイクが、剥がれてくーー。
金髪の長い髪は、パサリ、と床に投げ出された。
??
髪が落ちた?
いや、違う。
長い髪が顕になるーーーー
オーロラに輝く髪に息を呑んだ。
「うん、一応作った。
これがあたしの本物の色だよ。
有名になって、両親を見返すためさ。
あたしを捨てて、施設行きにした奴らに、復讐をしたかったーーー」
決意に満ち溢れたその瞳に何も言えなかった。
施設ーー?
復讐ーー?
あたしの最初の目的は、復讐から始まった。
だけど途中気づいた思いは、復讐なんて無意味だと思い知った。
女のあたしには、無理で。
「そんな悲しいこと言わないで。
現実とは違うかも、知れないんだよ」
恨んでいた奴が、
ほんとは、優しいことを知った。
知らなかった現実に、驚きと和解は同時に来た。
あの頃に似すぎてーーー
言わずには居られなかった。