。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「龍、急げ!
でなきゃ、あげはにまた心に大きな傷が残るかもなんだよ!」

レイーーーー。
レイだって、絶対に行きたい筈なのに。

「あげはに、大きな傷なんてーーーー
つけられる訳ねーだろう。
白、頼む。

そしてーーーーありがとうっ」





そうーー取り返しの付かない"大きな傷"ーー。


だけどその傷さえ、龍が癒しをくれるだろう。






ーー 龍神は、強くて優しい。
包み込んでくれる優しい奴だよ ーー





「いいのか、白。
あげはを諦められる訳?」

レイの言葉に、クス、と笑った。


「ーーーー今回は龍にしか、助けられない。
龍にあげはを託す。
大丈夫ーー絶対、龍が助けてくれる。



あげはが、今助けて欲しいのは龍。



あげはが、龍を呼んでるよーー」




どんな声も、聞こえるだろう。

小さな声でも、心の声でもーーーー





< 93 / 334 >

この作品をシェア

pagetop