妄想中毒
『こんな素敵なお店知ってるなんて』

グラスに入ったワインを眺めながら

彼女が呟く。

高いビルの上からだと

街の光が遥か下に

輝いていて

まるで

宝石をちりばめたように

綺麗だ。

そして君も



でも

『鼻毛、出てるよ』
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