俺様女王様幼なじみの恋愛模様
「んっ…」
部屋に朝日が差し込み
その光で目が覚めた。
「なんだもう朝か…。」
私は懐かしい夢を見ていたらしい。
それにしても
なんつー恥ずかしい事を思ってるのか…。
もう一度キスしたいなんて…。
いや、したいのは本当なんだけどさ、
これだとただの痴女みたいだし…。
「あーーー!顔洗おう!」
雑念を振り払うように
バッとベットから起き上がり
どたどたと部屋を出て一階へと降りた。
私は高校一年生になったばかりの
阿久津 結愛。
朝は私にとって大事な時間なのである。
「ふぅー、スッキリ。」
冷たい水で顔を洗えば
目も覚める。
さっきの雑念も頭の片隅へと追いやった。
「よし。」
気合を入れて
朝の準備に取り掛かろうとすると
「結愛、おはよう。」
「パパ!おはよ!」
振り返れば、私のパパが
眠そうに目をこすりながら立っていた。