俺様女王様幼なじみの恋愛模様
「パパ、寝癖ついてるよ。」
そう言ってパパの髪を抑えてあげると
「結愛~、ありがとう、
今日も可愛いな~。」
寝ぼけながら私をギューッと抱きしめた。
「はいはい、ありがとう。
早く顔洗って行かないと、
ママに怒られちゃうよ~。」
そんなパパを自分の体から引き離し、
私は洗面所を後にした。
これは私の家庭の日課みたいな物。
普通、高校生になった娘に
パパが抱き着いて来たら
キモいって思うかもしれないけど、
パパはこの街の子供を助ける
小児科医で、娘の私から見ても
本当にかっこよくて頼りになって
自慢のパパだから、嫌だとか思わない。
何より、私とママを愛してくれて
幸せな家庭を作ってくれるパパが
私は大好き。
それに、この光景を見て
ヤキモチを妬いているママを見るのが
楽しかったりするから。