俺様女王様幼なじみの恋愛模様


「やっぱり!
結愛のこと、ずっと好きだったんだよ!!
私はそう思ってたんだよ~!」


何故か自分のことのように
そう言って喜んでくれる明穂を見て
浮かれてしまう。


明穂に言われると、本当のことのように
思えてきてしまうから。


「…私、広斗の言葉
信じてもいいのかな…?」


「何言ってるの!
いいに決まってるじゃん!
確かに、今まで女の子が周りに
たくさんいたかもしれないけど、
結愛のあの溺愛パパに宣言しちゃうくらいだよ?
半端な気持ちじゃ絶対にできない。」


そう言う明穂の言葉が
すとんと胸に入ってきて、
広斗の言葉を信じたいと思った。


今まで、女の子たちが
べたべたするところを何度も見て
何度胸を痛めてきたことか。


だけど、さっきの広斗の言葉を思い出せば
そんな痛みなんてどこかへ消えてしまう。


好きな人の言葉って
最強だと思った。


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