俺様女王様幼なじみの恋愛模様


くるっと体制を変えて
仰向けになった広斗に
グイっと引っ張られて
広斗の胸に倒れこむ形になって
強く抱きしめられた。


「…ひろ、と?」


「…俺、言っとくけど
まじで結愛のこと好きだから。
さっきだって、お前が抱きしめられてるの見て
嫉妬でどうにかなりそうだった。
ここまで我慢してやっと手に入れたんだよ。
…だから、心配させんじゃねーよ。」



今、私を抱きしめているのは
本当に広斗なのでしょうか。


いつもの俺様な態度はどこにもなくて
こんなに素直な広斗は小さいころ以来
久しぶりに見た。


「…うん、ごめん。
私も大好き…。」


こんな広斗のせいか、
私も小さいころに戻ったみたいに
すんなりと本音が零れ、
しばらくの間、
私たちは無言でそのまま抱き合っていた。


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