極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない
むしろ喜ばしく感じていた部分もなきにしもあらず。
「他人に利用されたり騙されやすい人を指す言葉。良い人という長所としての褒め言葉じゃなく、騙されやすい人というマイナスだと思ったほうがいい」
利用されて騙される? マイナスの言葉?
心外な言葉だった。
「で、ですが、人を全く信じないよりは信じたほうがいいですし、ポジティブに捉えられるのは幸せだと思います」
自分を否定されたような気がして、つい必死になる。
誰も信じられずに送る人生は悲しいし、なにより寂しい。
「お人好しの類語には騙されやすいという意味から、アホやバカの言葉が並んでいるのを知らないらしいな。おめでたい」
「おめ、おめ……」
我ながら正論だと思ったのに、真っ向から否定された。それもかなり手ひどく。