彼女を10日でオトします
「貰ったんだよ!!」

 ベッドから、琴実さんの声が上がる。

「なわけねえだろ!
お前みたいなガキに誰がくれんだよ。
こんな純度が高くて、しかも結晶、めったにない上物だぞ!
末端価格いくらだと思ってんだ!」

 カーテンから琴実さんがふらつきながら出てきた。

「そんなの知るかよ!」

「琴実……っ、やめるためにどんだけ苦労したか忘れたのか!?
また……、地獄見るのかよ」

「忘れるわけないでしょ!!
来る日も来る日も……」

「だったら、言え!
どこで手に入れたんだ!?
ノリさんとこか!?」

 琴実さんは、頭を両手でかきむしって、その場に座り込んでしまった。
 なおも、琴実さんは頭をかきむしる。

「そんなわけないでしょ!?
あんた以外から買ったことないんだから……!!」

 今……なんて?

 琴実さん、何て言った?

 あんた以外から……買ったこと……ない……?

「だから、聞いてるんだろうが!!
どこで手に入れたんだよ!!」

 たすくさんが……?

 どういうこと……?

 頭がガンガンする。わけわかんない。
 もう止めてよ。
 何言ってんのよ?

 次の瞬間、私の目の前に壁ができた。ヒデさん。
 骨と骨とがぶつかる鈍い音が聞こえた。
 ヒデさんはたすくさんの左頬を殴り飛ばした。

「たすく、いい加減にしろよ!!
琴実は、お前の復讐に巻き込まれただけだろ!!」

 
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