仮眠室で囁いて
嘘をついた罰に、一緒にシャワーを浴びるぞと先生に腕を引かれたが、何しろまだ…私たちはシていない。

先生の裸なんて直視できるはずもなく
「絶対むり!!」

と真っ赤になってうつむく頭をワシャワシャされて交代でシャワーを浴びた。

鏡を見るとあちこちにくっきりと赤い痕がたくさんあって、恥ずかしさと昨夜の記憶がない自分に落ち込んだ。

「…先生、今朝つけた以外にたくさん痕があるんですけど…」

「あぁ、仕方ないだろ。お前が俺にヤキモチやかせるからだ。
酔ってるお前に手を出したことは謝らないからな。
…それとも坂口と付き合いたいか?」

切なげな顔の先生が私から視線を外す。

「あの、誤解してるみたいですけど別に坂口先生が好きなわけじゃないんです。
あの時、好きな人なんて誰もいなくてただみんなが格好いって騒いでる坂口先生の名前をくちにだしただけで…」

先生に自分から抱きついた。

「ごめんなさい…嫌いにならないで」

「なるわけないだろ。
何があっても麻美と結婚するのは俺なんだから」

ぎゅっと抱きつく私を抱き締めてくれた先生は
「とりあえずでよう。遅刻する」

先生は私を家まで送り、着替えた私を車に乗せて病院へ向かった。


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