仮眠室で囁いて

仮眠室の呟き

二人で仲良く先生のマンション側のスーパーにより買い物をした。
夜をゆっくり過ごしたいから外食して帰るぞという先生に、簡単なものしか作れないが家で食べようと言うと嬉しそうに頷いてくれた。

先生の家にお邪魔するのはこれで二回目だ。

自炊はしないと言うわりに、一通りのキッチン用品が揃っていて使用していた人を想像してしまい落ち込んだ。

「疲れているのに悪いな。
手伝えることはあるか？｣

「大丈夫ですから、作っている間にお風呂入ってゆっくりして下さい｣

「…何か怒ってるか？｣

先生が隣に立って頬に触れる。

「…怒ってません。
ただ…ちょっとしたヤキモチです｣

「なにに？｣

「このキッチン用品を使っていた人にです……嬉しそうですね…｣

目を細めて笑う先生を上目使いに睨む。




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