仮眠室で囁いて
「やっと、麻美は俺のものになるから。何も気にするな。
考えるなら俺のことだけでいい。

俺たちは結婚する。これは決定事項だ。だから、一生俺のことだけ考えて隣でいつも笑っていてくれ」

「ふふっプロポーズみたい」

涙が滲む目元を長い指がそっと拭う。

「プロポーズじゃない。それはまたきちんとする。
言っておくが仮眠室じゃないからな」

「…」

「っていうかいちいち仮眠室に入って呟くな!言いたいなら直接言え!」

先生の顔が赤くなる。

「!!」

「せめて誰もいないか確認しろよ」

今度は私の顔が赤くなる。

「聞いてたんですか……」

「…佐久間とな」

あぁ、最悪だ。
明日休みたい…。





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