ふりむいて、好きって言って。(仮/旧:三神くんは恋をする)
最上階まで登ると、三神くんは何やらゴソゴソ、扉に細工を始めた。


私は嫌な予感がしてその背中に問いかける。


「あの、三神くん」


「なに」


「これはもしや屋上というものでは無いですか?」


「そうだけど」


三神くんがなんでもないように答えると、手元の鍵がガチャン、と一際大きな音を立てた。


「あ、開いた」


三神くんは躊躇なくノブを回す。


扉が開くと、篭っていた空気と新しい空気が混ざり合い、プリーツスカートがふわりと広がった。


三神くんが外に降り、私を振り返る。


「ん」


「ん、じゃなくて……!屋上に出るのは校則違反……」
< 47 / 163 >

この作品をシェア

pagetop