ゴンドール森の魔女リュシカ。
星々。
閑話休題・・・

暑さ。朱夏。

ゴンドール森はすずしい空気に覆われていた。

リュシカは目覚める。

ゴンドール森の館で。


「星々の夢を見ていた」とリュシカ。

星々があること。

それを忘れているのではないか?


「たとえば星を見るように、自己の内界と自然を繋げておく」

リュシカは図鑑を見る。

それは鉱物や鉱山、地理、古生物、星々が書き込まれた大型図鑑だった。

図鑑は星々を閉じ込め、星々は図鑑を閉じ込める。

いや・・・

そうではないのだ。

とリュシカは思う。
朝、ゴンドール森の館で。

閑話休題・・・
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